「ただーいまー」 うずくまり、啜り泣く。 そんなところに帰ってきた娘。 「えっ、お母さんどしたの!?」 これから高校受験を迎える愛娘に、 志望校に行かせてやりたいと 塾に通わせたのは あなただったでしょ? 「どしたの?どっか怪我したの? 大丈夫?ねえ、なんか言ってよ…」 泣きじゃくる私の背中を 優しく擦ってくれる娘。 「ごめん…美紘… お父さん…出てった…」