「えっ...ちょっ…まって!」
彼は何?と振り向く。
「…さっきからずっと気になってたんだけど…貴方誰?これからどこへ行くの?」
彼はあ!という顔をして自己紹介を始めた。
「俺は伊澤晶!彩羅ちゃんが今日から住む家の息子!よろしくね!」
「彩羅ちゃんとかやめて、気持ち悪い」
と言うと晶はガーンという顔になり、じゃぁ!彩羅ってよぶ!と笑顔になった。
私は、勝手にすれば?と返事をした。
気づけばもう5時で、買い物を済ませた晶が私に手を差し出してきたので仕方なく晶の手に私の手を重ねる。
さ、帰ろっかと言って私たちは歩き出した。


