チクチクチク
時計の針の音

パラパラと本のめくられる音・・・ー

…お父さん!?お母さん!?

私はガバッと起きあがる。


「…あ、起きたんだ!」

おはよう!彩羅ちゃん!と手に持ってる紅茶を一口飲んで微笑むイケメン。




「…誰ですか…」

時計を見てあ!と叫ぶ彼。驚くからやめてほしい。彼に早く着替えていくよ!言われしぶしぶ着替え家を出る。

私は彼に手を引かれたまま6駅進んだ街で降りる。

「…そろそろ、手話してもらえます?」

え!?あぁ!ごめん!と彼は頭を下げる。そして、さぁ!行こう!とまた歩き出す。