「お前が朝霧 燐か。」







?!








何、この声?!



女子を魅了するためだけに作られたような、柔らかくて、優しくて、甘い声。







あの見た目でこの声、やばい・・・?!








待った!!その前に何で私の名前知ってるの?!


とりあえず答えとこ・・・











「えっと、はい。私が、朝霧 燐ですけど・・・」





「そうか・・・」




・・・ひあっ?!




男子生徒は、私の頬をそっと触れる。





温かくて、綺麗で、大きな手。








心臓がドクドク言っているのが分かる。







「俺は真砂斗・・・覚えておくといい・・・」








真砂斗・・・さん・・・















「お前と同じクラスに来ることになった。テストの後、会えるだろう・・・」








会えるのか・・・また・・・















会いたい・・・













「燐っ?!」







・・・はっ?!







光魔の声で我に変える。











「燐っ!!そいつから離れろ!!何かが怪しい!!」




怪しい?真砂斗さんが・・・?










真砂斗さんは1つ大きなため息をついた。そして



「覚醒していないお前など、面白味もない・・・」





と言って、何か呪文を唱え去っていった。













「燐」



「何、光魔」




「もうあいつには近づくな。」





「・・・」












また・・・会いたい・・・