届かぬ声を、君に。




その小さな個室の真ん中には真っ白なベッドがあって、優花はそのベッドに寝ていた。


「優花」


「まい、か.........」



優花は、大きく目を見開いて私を見ていた。



「なんで、舞香がここにいるの......?」



「私が連れてきたの。まいちゃん、優花が心配で学校さぼってきたって」



なっちゃんがそう言った。



「舞香、帰って」



優花が俯いてそう言った。