届かぬ声を、君に。





最近、響也を見ていると心臓がうるさい。


ドキドキ高鳴る胸を押さえながら、今日も響也と音のない会話をする。



『舞香、お前最近ぼーっとしてるけど大丈夫か?』



響也がそう言う。



ねぇ、響也。



最近私がおかしいのは、響也のせいだよ。




私、気づいちゃったんだ。



この気持ちを表す言葉はただひとつ。