届かぬ声を、君に。




優花は、次の日も休みだった。


風邪、大丈夫かな.......。



私は、放課後 優花のお見舞いに行くことにした。



そして、今日も昼休みは屋上へ向かう。


響也に会えるかな......と、少し期待しながら。




屋上に着くと、案の定 響也はひとりで座って昼食を食べていた。


私は、響也の肩をつつくとまった手話で話しかけた。


『一緒に食べてもいい?』



すると、響也はゆっくり頷いて、手を動かす。



『お前、何組?』



『1年B組だけど......なんで?』


『いや......何となく』


『響也は何組なの?』


私は、逆に響也に聞いてみた。



『1年D組』