届かぬ声を、君に。





病院につくと、玄関のところで樹里ちゃんが待っていた。


「あっ、舞ちゃん!」


「はぁっ………」



走ってきたせいで、息が切れる。



「樹里……ちゃんっ………」



「舞ちゃん!? どうしたの!?」



突然泣き出した私に、樹里ちゃんが戸惑った顔をした。



「どうしよう………。私のせいだよ…………」