届かぬ声を、君に。




《舞ちゃん! 大変なの!》


「ど、どうしたの?」


《響ちゃんが………! 事故に遭って………》




え?




響也が、事故?




頭が真っ白になった。



《なんか、響ちゃんね………さっき、急に家を出ていったんだけど……なんか、舞ちゃんの家に行く、とか言ってて……》