届かぬ声を、君に。




その日の夜。


私が夜ご飯を食べていると、携帯が鳴った。


『着信 坂原 響也』



え?



響也………?


「………もしもし?」



《あっ、舞ちゃん? 私! 樹里!》


えっ………?



なんで、響也の携帯で樹里ちゃんが………?