一つ屋根の下


愛というのは蒼空の親友で、懸吾の彼女でもある。

蒼空は懸吾に背を向けたまま、少しだけ肩を震わせた。

「そっ…そうなんだっ!まぁー、分かってたってか、やっぱりなってか、だからさ、気にしなくて…いいからね」

わざとらしく元気な声を出して、蒼空は少し上を向く。

考えないようにしていた。

あいつの事を考えないように、必死に昔の事を思い出して気を紛らわせていた。