『じゃーんっ‼︎』


リビングに入ってソファに座ったあたしに、涼太郎が出してくれたのは、あたしが大好きなケーキ屋さんの1日限定5個したないプレミアムショートケーキ。



『わぁぁあ…』

『芹南、ここのケーキ好きだろ?芹南が来るからと思って、朝から並んじゃいましたっ』


そう言って、両手でピースして得意気に笑う涼太郎。
あたしのために、朝から…⁇

今日、すっごく寒いのに。
あそこのケーキ屋さんは9時から始まるけど、このプレミアムショートケーキは7時くらいから並ばないと手に入れることは出来ないはず。