【短】俺は、お前がいい。




「ちょっと、来い」




朔に腕を掴まれたまま廊下に出て、人が少ないところに連れてこられた。




「ふぇ…っ、
朔、なんなの…っ」



「や…わりぃ…
お前頑張ってんのに貶すようなこといって…」



「もういいもん…
朔に誉められるわけないのはわかってるもん…」



「ちが…っ
…お前、が」



「……何よ」



「お、お前がムカつくからだろ!?」




……な…



なに…それ…




「……ムカつくって…何よ…
だったら……」




話しかけてこないでよ。