やっと咲と両思いになれた。
絶対に咲を守る。

こんなに愛した人はいないと思う。

俺は何度も拓を殴ろうとした。

でも何故か咲を思うと殴ることができなかった。

拓は俺の兄。
双子だからいつも比べられた。
拓は積極性があった。
俺にはそれがなかった。

周りからは拓の方がいいとかいろいろ言われたけど、咲は違ったんだ。

「双子だからって比べる事ないんじゃない?
双子だって、全く同じよりも違うほうが面白いじゃん。」

そう言ってくれたんだ。

そんな君に恋したんだ。

でも俺は何もできないから拓と咲が仲良くしてるところを見ていることしかできなかった。

それがすごく嫌だった。

拓に向ける笑顔と俺に向ける笑顔が違ったからだ。

俺はそれに耐えられなくなり君に告白しようと決めた。