しばらく人通りの少ない、裏道をとおって、桜木町についた。
そして一つの小さなビルの前にたっている。
「おつかれさまでーす。」
「おつかれ。」
そんな会話がきこえてきて、木の影に身を隠すと今日のターゲットらしき人がでてきた。
今日のターゲットである上田からは街頭の光で疲れきった表情がうかがえる。
上田が行く方に後をばれないようにつけると、上田が人通りのない裏道に出た。
私はすっと上田の前にたつと、
「こんばんわ。上田さん。貴方を殺しにきました。」
と挨拶をした。
「え?な、な、な、なにをいってるんだ。」
案の定状況がわかっていないらしく、とても戸惑っている。
でもま、仕方ないわよね。と心の中で呟く。
「あなたを殺してほしいとの依頼をうけました。では。さようなら。」
「な、な、やめてくれ。」
と逃げ出そうと走り出す上田をまず右手を刀で斬った。
痛みのあまり、声が出ないであろう上田の右足を、左手を、左足を、そして首を最期に切断した。