「おう!今行く!」
晴樹が返事してくれた。

晴樹とは登下校を毎日一緒にしている。

晴樹と毎日一緒。
それだけが幸せだった。

はじめは眼中にもなかったけど、いっつも私に喋りかけてくれるし、私の話を真剣に聞いてくれたりすることもあったし、誕生日覚えててくれてたりして、いつの間にか晴樹を大切にしたいと思えるようになっていた。

今では晴樹一筋だ。

どんだけカッコいい男子に告白されても「晴樹がいるから!」
って断り続けた。

私は誰よりも晴樹が好きだ。
その気持ちは揺らがない。

…そう思っていた。