こんなにも辛かったのは初めてだ。

罪悪感に満ち溢れていた。

今日も優希の顔を見るのが怖くていつもよりも優希を通り過ぎて走るときのスピードが速かった。

帰り道も罪悪感でいっぱいいっぱいで話が続きそうにもなかった。

早くこの場から立ち去りたい。

こう思ってしまった。

優希を家まで送ってすぐに家に帰った。

この後、向井が来る。

初めてだ。
優希以外の女子が部屋に上がるのは。

ちょっとの楽しみと優希以外の女子と2人きりで会う罪悪感。

かれこれ罪悪感というを何度使っただろうか。

罪悪感があるなら会わなきゃいいのにと頭の中の天使が嘆いている。

でも、心の中の悪魔がたまにはこんな日もいいだろうって嘆いている。

ピーンポーン♪

こんなこと考えてたら来てしまった。

「今出るなー!」