帰り道。

いつもより話が続かない。

なんか晴樹がいつもよりそっけないような気がする。

しかも何故かいつもより自転車を漕ぐスピードが速い。

いつもなら遅い私に合わせてくれてたのに今日は合わせてくれない。

結局特に面白いこともないまま家に着いてしまった。

「また明日な!」

「バイバ…」

バイバイも聞かないまま、晴樹は全力で自転車を漕いで帰っていった。

そんなに急ぎの用事なのだろうか。

なにかモヤモヤするのが心の中にあってとてもじゃないけど遊ぶ気分にもなれず、今日は友達2人だけで遊んでもらうことにした。