次の日朝起きると誰かがキッチンにいた



『誰…?』




あたしの問いかけが聞こえたのか振り返る人影





『…美咲?』


『澪ちゃんおはよう!』



とびっきりの笑顔をあたしにみせる


昨日の怖い顔なんてなかったかのように



女ってわかんないね



あたしも女だけど…





『何やってるの?』


『あ、朝ごはん朋稀君のために作ってるの!』



ちょっと覗いたけど、さすがお嬢様



料理がお上手



真っ黒





『そう、あたしも作るからいるけど気にしないで』



隣にならんで料理をする



朋稀がかわいそうなのでこっそりお弁当をつくる



練習で倒れたら大変だもの