「心配…心配なら白石さんの方にしてあげたら?あの子可哀想な人…だから」


何言ってるんだろう私…心配してくれて嬉しいのになんとなくその言葉が受け止められない。


「白石さん、すごくストレスを溜めてると思う。だから…その…」


その時、私の頬に冬泉君の手が触れた。

びっくりして顔をあげると

「宮崎さんって読めないよな。だから不思議ちゃんなんだろうけど…俺は割と好きだよ?」

私ははにかみながら俯いた。

ああ、きっと顔も赤くなっているのだろう。

自分でもわかる。頬っぺたの熱さが…

「綺麗な瞳だ。勉強はともかく、宮崎さんはバカではないと思う…てか、顔赤いよ?」

うるさい。私、褒められるのは苦手なの。