「おはようございます、ハルコお嬢様」



「おはよう、青山」


「今朝は洋食と和食、どちらになさいましょうか?」

「スイーツ」


「…かしこまりました」




こんなこともあろうかと、ケーキを用意しといて正解だった。

ハルコお嬢様は予想の斜め上を行かれる。


ワガママの上のワガママを読まないといけない。


どうして俺が執事をやっているのか。

金で買収?
そんなのありえない。

何を好んでハルコお嬢様にお使えしてるのか。