「本日から、執事をさせていただきます水嶋です。よろしくお願い致します。」 「お嬢様の専属に、と旦那様からの言いつけでございますので。」 あの日から10年経った。 今、わたしの目の前にたっているのは新しい執事。 長い脚をしっかり揃えて背筋を伸ばし微笑みながら立っている。 「…よろしく」