*僕らの軌跡*





真っ白に 透きとおった肌には

長いまつ毛で縁取られた 瞳



触れたら すぐに壊れてしまいそうで

花のようだと思った



それを 飯島海斗はそっと抱えて保健室に向かっていた。




少し言い過ぎたかもしれない そう思った時には

彼女の瞳は 不安で揺れて

顔からは 血の気がひいていて

ふらりと 倒れてしまった。