「はぁ?なに言ってんの?」
「聞こえなかった?相当耳が悪いのね。」
「アンタ、アユちゃんに向かってどんな口聞いてるのぉ?」
優香が上目で睨んできた。
「覚悟しろよ。」
愛結音の低い声。
私を殴ろうと、拳をギュっと握りしめた。
と、その時、
「なにしてんの?」
愛結音と私の間に割って入ってきた。
「あ、蒼空………」
「なにしてんの?って聞いてんだけど、」
「べ、別に!なんでもねーよ!!」
そう言うと、愛結音達は教室を出ていった。
「大丈夫?」
私を守ってくれた?のは、宮本蒼空(みやもとあおい)。
学校一のイケメンで、すごいモテるらしい。
「ありがとうございます。」
「……望月琴音、?だっけ?」
「…はい。」
「よろしくな。望月。」
「よろしくお願いします。」