「ははっ!なに偉そうに本なんか読んでんの?」


…またか、



私の前に立っているのは、水沢愛結音(みずさわあゆね)。

いつも私の邪魔をしてくる。


「アユちゃ~ん!コイツ、ゆうちゃんのこと睨んでくるぅ~!」


……別にぶりっ子なんか睨んでないし、



両手をグーにして顔の下に当ててるのは、楠優香(くすのきゆうか)。


クラスで一番のぶりっ子、愛結音の親友。

「愛結音、どーする?」



…私をどうするかの問題ですか。


愛結音に話しかけたのは、佐藤夏壬(さとうなつみ)。

愛結音の幼馴染みで優香の親友。

いつもクールぶっている。


「ま、こんくらいはしないとね~♪」


愛結音は持っていたスクバを私の頭に叩きつけた。

私は愛結音を睨みつけて、

「いつまでこんなくだらない遊びしてんの?」


強くいい放った。