「中村さん、メガネない方が可愛いと思って・・・。」

「え・・・!」

沖君はわたしの顔を見ながら照れくさそうにしている。

もちろん言われたわたしの方がもっと恥ずかしいけど・・・。とても嬉しかった、好きな人に可愛いって言ってもらえて。

「沖君もかっこいいよ・・・。」 そう言えたならいいんだろうけど恥ずかしくて無理・・・。

「・・・そんなことないよ。」

まったくこんな言葉しか言えない私って馬鹿・・・。

「よし!今日はこのくらいにして帰ろうかもう暗くなってきてるし?」

時計の針は四時をまわっていた。さすがにこの時間まで残っているのは私達だけのようだった。

「そうだね・・・、」

沖君と過ごす時間が一瞬のようで時計の針が止まればいいと思って言うこのセリフ