授業が終わると同時に、
あたしは机に突っ伏した。
「…イテッ」
「…バーカ。お前、これで怒られたの何回目だよ」
あたしの頭を軽く叩いてきたのは、
悠だった。
「…悠」
「どうすんだよ、明日」
「…どうしよう」
教科書を見ても、
あたしにはチンプンカンプンな問題ばかり。
「…悠、お願い!教えてー!!」
「やだよ、面倒くせぇ」
…やっぱり。
悠なら、そう言うと思った。
あたしは、肩を落とした。
「…まぁ、教えてやってもいいんだけど」
「…え⁉︎ほんとに⁉︎」
「その代わり、なんか奢って」
「…っ。分かった!何でも奢る‼︎」
そういうと、
悠は満足そうに笑った。
…ここは、黙って悠の言うことを聞くしかない。
今、あたしは大ピンチなのだから!

