「…どうした?」
「…え⁉︎い、いや何でもないよー!!」
「…お前、次のテスト赤点になったらどうすんだよ」
「…どうしよう?」
「…ったく。お前は何も考えてねぇんだな」
「…すみません」
「…でも、俺が絶対お前を赤点にさせねぇから」
「…えっ」
…悠はあたしのこと本気で心配してくれてるんだ。
…よし!あたしも頑張らなきゃ!!
「ありがとう、悠。あたし頑張るね!」
「…ほら、やるぞ」
それから、悠にみっちりと数学を教えてもらった。
悠の教え方は解りやすくて、優しい。
他の子にこんな風に教えて欲しくないなぁ…
「…終わった〜!」
「…ヤベ。もう、こんな時間だ」
「ほんとだ!全然気付かなかった!」
気付けば、もう七時近かった。
「今日はありがとね!ほんとに助かった!!」
「…俺は別に。送ってく」
「えっ、いいよ!すぐ隣だし」
「…ほら、行くぞ」
「え⁉︎…ちょっと待ってよー!」
そう言って、悠は先に出て行ってしまった。
…悠はいつもそう。
あたしが断っても絶対やってくれるんだよね。
…そういう所、昔から変わってないな。

