アオハル。








「…違う。ここは、連立すんの」



「…こ、こう?」



「…違ぇよ。代入すんの」



「…あっ!できた〜!!」



「…お前、たった一問に何分かかってんだよ」



「…すみません」



「…ったく、ほら次いくぞ」



「…は、はい!先生!!」



「…なんだよ、それ。先生とかやめろ」



「だって、今はあたしにとって悠は数学の先生だもん」



「…別に、俺はただ数学教えてるだけだっつーの」



…あっ。笑った。
悠が笑うと、自然にあたしも嬉しくなる。
…悠の優しい笑顔が好き。


でも、
数学を真剣に教えてくれる悠には悪いけど…
顔が近くて、全然集中出来ない!!

それに、悠の字って綺麗で好き。
…そういえば、今この家にはあたしと悠の二人しかいないんだよね?

…って!何であたしはまたそういうこと考えちゃうのー⁉︎
…さっき、それで事故が起きたっていうのに…
もう、あたしのバカ!!