アオハル。








…えぇ⁉︎
気付くと、目の前には悠の頭が…⁉︎
あたしが悠に押し倒された状況になっている…
…一体、この状況は⁉︎

…あ、そっか。
あたしが無理矢理悠の腕を払おうとして、倒れちゃったんだ…
…あたしのせいだ。

…でも、悠のにおいがする。
悠の髪、フワフワしてる。
…触りたいな。
…って!こんな状況にあたしは何てことを…⁉︎




「…痛ぇ。…えっ」



すると、
悠は頭を摩りながら起き上がると、悠の顔が近距離に…⁉︎

…あたし、絶対今顔赤い!



「…悪ぃ」



そう言って、悠は立ち上がった。
…はぁ。
心臓破裂するかと思ったー…



「…悠、ごめん」



「…別に。俺も悪かったし」


…どうしてそうやって優しくするの?
そんな風に優しくされたら誰だって意識しちゃうじゃん。




「…数学、やるぞ」




「…う、うん!」




そう言って、あたしも立ち上がった。
気持ち切り替えないと…!


…でも、悠は今ので
あたしのこと少しは意識してくれたかな…?
…ねぇ、悠。
悠は今、どんな気持ち…?