「…こちらこそ、、お世話になりました…」



なんとか平静を保って答えるが、若干声が上ずっている気がする。



《服渡しにいきがてら、打ち合わせしたいんだ。今日7時半にあんたの会社の最寄り駅にあるパーキングに来て。》



「え・・ちょ」


私は携帯の画面を見て愕然とする。


「うそでしょ…」


勝手に場所を指定して、返事も待たずに電話切るとか、在り得ない。



私に拒否権はないってことか?



ベッドの上、暫く私は項垂れていた。