《おはよー。こないだはどーも》


あぁ、馬鹿。


自分を罵った。


今私の胸がきゅんって鳴った。


ほんと、信じらんない。


大体今6時よ。非常識よ。


そしてこの男は私を利用する最低野郎よ。


利用する為のターゲットに私がなっちゃったのよ。


ただでさえ、良い様に利用される女のレッテルを貼られている私なのに。



ホント、私って不幸だわ。



こんな男…



好きじゃない好きじゃない好きじゃない好きじゃ…



《聞いてる?》


必死で心の葛藤をしているのに、甘い声が再びしてドキドキする。


馬鹿花音!