不機嫌なアルバトロス

再入場する時に必要とかで、手首に渡されたリボンを巻いて、改めて中を見回した。


薄暗い会場内。


沢山人が居る中で、私はとりあえずカウンターを探し、そこで飲みなおそうと決める。


「何を飲まれます?」


ん、惜しいなぁ。70点かな。


顎鬚を蓄えている人は、×なんだよなぁ。


ついつい、私はバーテンダーのおにーさんを品定めしてしまう。


「お姉さん?」


不思議そうにこちらを見つめる視線にはっとして、謝った。


「すいません…シャンディガフで…」


不愉快な顔などひとつせずに、彼は「畏まりました」と微笑んで作り始める。


ん。75点にアップ。