不機嫌なアルバトロス

腕時計に目をやると、時刻は22時を過ぎた所。


繁華街はまだまだこれから輝きを増していく。


ぴかぴか光るネオンを見ながら、思う。


どーせ家に帰ったって、一人だし。


寒いし、真っ暗だし。


やることないし。


もう少しだけ、飲んで行こうかな。



薄く靄(もや)のかかった頭で決める。



BARなんか、いいかも。



お洒落なBARないかな。



見回しながら、悩んでいると。