不機嫌なアルバトロス

そして、キレイな女の人が居て、利用されたんじゃないかって思った瞬間、苛々した。


別に、私のものじゃ、ないのに。



「あー、もうどうしよう!わかんない!」



わーんと机に突っ伏した。


「もう今更どうもできないでしょ」



憲子さん。

冷静なツッコミをありがとう。



「…うん…」



朝ぶつかった場所だって、たまたま用があって居ただけだと言っていたし。


会社に来てくれたのも、私が社員証落としたからだし。


暴走した私は中堀さんをひっぱたいたわけだし。


挙句『気安く名前を呼ぶな』という捨て台詞まで残したし…