「生きるのは面倒で、だけど、死ぬのも面倒で。仕方なく生きてる。それが、俺なんだよ。」
並べられていくひとつひとつが、中堀さんの辛さを浮き彫りにしている。
まるで、自分には愛される価値はなかったから、愛してもらえなかったというように。
そして、そんな人間は誰かを愛する価値すらないのだとでもいうように。
自分の為に、誰かを傷つけてしまうよりは、敢えて自分独りで居ることを選んだというような。
「写真っ!!!」
気付けば、叫んでいた。
「―え?」
突然、言われてもわからない中堀さん。
でも、私は貴方に伝えたいことが、まだある。
「メモリーカードの写真、、、見たんです…」
中堀さんの目が、何の話だと言っている。
「返してもらった、、メモリー…」
やっと合点がいったというように、中堀さんはあぁ、という表情を見せた。
「あれ、、ちゃんと映ってたでしょ?あんた。」
「う、、はい。でも、他にも、、ありました…」
私の返答に、中堀さんは、え、という顔をする。
「他に、何か入ってたっけ…」


