なんとなく、私気づいちゃった。 頭の中にシーンが回想される。 出来すぎたシチュエーション。 在り得ない訪問。 ランチの誘い。 時計を何度も確認する姿。 そして― 『この人が?』 プッツン。 私の中で何かが切れる音がした。 中堀さん、あの人がこの店に居ることわかってたんじゃないの? そうだとしたらー。 もしかして、私利用された?