不機嫌なアルバトロス



「…じゃ、詳しいことはまた今度。今日は私この後約束があるから、もう行くわね?」



いそいそと鞄を肩に掛けると、志織は席を立つ。



「うん。じゃ、外まで送る」


「え、いいわよ!妹さんが居るんだから」



そう言って歩き始める志織の横に並びつつ、




「別れがたいから。」




にこりと笑いかけた。



「…もう。」



また薄く頬を染まらせる志織。



「…色々と、、悪い。」



入り口に向かいながら志織に言うと、



「何が?」



本当に何もわからない様子で訊き返された。




「だから、、その…乃々香のこと…」




「まだ言うの?一哉の妹さんの為なら、私何でもできるわよ。」




小さくガッツポーズをする志織に、素直に笑った。



本当にやりやすい女だ、と。