「…そうなんですか…」



とりあえず、この反応が無難か?

頭の中で、乃々香という子の考えを作りつつ、どちらともつかない返事をしてみた。



「…乃々香ちゃんも知ってると思うけど。。彼、すごく真面目だから、受け入れた後もとても気に病んでいるの。」



いやいやいや。


全くと言っていいほど、奴は気に病んじゃいませんよ。


あぁ、言ってあげたい。



言ってあげたいけど、言えない。


心が痛むなぁ。


未だカプチーノに口をつけないまま、私は姿勢を正してソファに座り直した。



「だから―」


志織さんがぐっと距離を縮めた。