アノ頃の僕ら

いまから記すことは私達のかつての故郷を、私達の奮闘記を、著す。

私、松雪 美風はある町のひとつの村で産まれた。

ひとつの能力を抱いて。

私が生まれた村、小坂村には12年ごとにある不思議な能力を持った子供が産まれる年がある。
古くからの言い伝えに
『虎と兎の年に39人の神に使いし氏子が産まれる』
という記述がある。
小坂村には小坂神様と言う村の守り神が存在する。私達はこの地に産まれる前に小坂神様により選ばれた氏子たちだと言われていた。

一体なぜ不思議な能力を持った子供が産まれるのか。

小坂村の中心には神聖な大木がある。
その大木が氏子の母と言われている。
なぜ、氏子の母と言われているのかと言うと…
その大木は小坂村全体を囲う強力な結界樹だからだ。
小坂村は結界樹と言う能力を秘めた木に囲まれている。
たくさんある結界樹のなかで比べものにならないほどの結界能力を持った木は小坂村の中心にある大木結界樹だ。この木たちにより小坂村は守られている。

さらに氏子たちの様々な特殊能力により小坂村は守られている。


言い忘れていたが、
何から小坂村を守っているのか。

小坂村は現代社会においてとても謎が深い村であり、特殊能力者が生まれる不思議な村だ。小坂村には神聖なパワーがあり、土地にこそ偉大なパワーがあると世間に語られている。

そんな小坂村を狙うものは沢山いた。
例えば 悪質な宗教団体や研究院。
結界樹を売買する目的の盗賊団など、様々な敵が現れた。

そんなとき、結界樹だけじゃ限界になってきた。