夜はいつも通り

弥彦が部屋にやって来て

あたしの隣に腰を下ろした



「朝日、具合どうや?大丈夫か⁇」


「うん平気、ありがと」



「お前ほんまに腹痛なん?」



「え?なんで疑うの…?」



「なんとなく」



前から薄々思っていたけど

弥彦は勘が鋭い



「どうなんや?」




「……」




「黙られてても分からへんやん

どないしたん?」




あたしの相談事が喉まで

出かけたところで


弥彦のケータイが鳴った