「ううううううう〜〜〜」


「よしよしよし…」



福引で残念賞を当てたのは

このときのためだったのかもしれない




あたしは文化祭の発表後

のんちゃんの家におじゃまさせてもらい



次から次へと溢れ出る涙と鼻水を

引き当てたティッシュで拭っていた



いくら学校中で弥彦と梨央先輩が

付き合ってるという話を耳にしようと

動揺しないように



これまで自分をコントロールしてきた

つもりだったけど



あのキスの影は衝撃が強過ぎた…