家に帰って

ごはんやお風呂を諸々済ませると


あと少しで日付が変わる時間だった



「笹の葉に短冊吊るしたか?」


部屋の窓を開けて

星空を眺めながら弥彦が尋ねる


「そんな時間あるわけないじゃん!」



「そら、そやな

今のうちに何かお願いしとけ!


七夕終わるまでやったら

お願い聞いてもらえるやろ!」



「弥彦は何をお願いするの?」



「秘密や!そういうのは

誰かに言うたら叶わへんねん」



「弥彦、意外とロマンチスト〜!笑」



「やかましい!」




あたしたちは夜空に向かって

お互いにお願い事をした