その柔らかい感触に間違いはなかった


あたしのペンケースが


前履いてた靴と同じように

落書きされた状態で見つかった



夢であってよ…

のんちゃんが、

そんなことするわけないじゃん!

なんでなの…⁈⁈





「日直遅かったね!

ハリセンボンに引きとめられた?」


部活に顔を出すと

のんちゃんに声をかけられた


「うん…」


どうしよう

どう顔を合わせたらいいんだろう


あたしはそそくさとパート練習に向かった



音楽をするときだけは

無心にならなくちゃ!



気持ちを切り替えて

部活を乗り切った



「朝日、久々に一緒に帰らない?」

のんちゃんからのお誘いだ