「ごめん、ちょっと電話出るわ!

もしもし?」



「もしもし弥彦〜?

電話出るの遅いよ!今何してたの⁇」



電話越しでもわかる


梨央先輩の声


弥彦と付き合い始めたんだろうか?




「何って、家でくつろいでてん」



聞き耳立てるつもりはなくても

つい耳が反応してしまう



電話から漏れる声で

梨央先輩の顔が思い浮かぶ


恋する女の子の笑顔



自分の部屋で電話してよ…



あたしはベットに潜り

頭まですっぽり布団をかぶった



そんなあたしを見て

弥彦は自分の部屋に引き上げた