「結菜、ほらいくわよ。鞄なら今チェックしたから。…こんなダメダメで、…陽向くんが、悲しむよ。」 肩がびくりとゆれた。 「陽向…陽向に会いに行かなきゃ。あと好きだったポッキー。新商品出たんだよって報告しなきゃ。あと陽向が好きだったバンドのCD。あと…あとは……あ、陽向が好きだった作家の…」 「結菜!ごめん!!ごめんね…結菜……」 里香ちゃんは私を力強く抱き締めた。