「結菜!」 南棟2階で日向に遭遇した。 「日向!ありがとう。でももう5限、始まるから……戻った方が……」 「んな心細そうな顔してそんなこと言うな。 俺はお前と一緒にいくぜ」 その言葉にばっと顔をあげると、にっと笑った日向がいた。 その笑顔は、あの頃───入学した頃となんにも変わっていなかった。 その事に安心感を覚えて涙腺が緩んだ。