矢吹は鼻で笑うと、先輩方に向き直り。 「俺は痛くもかゆくもないですケド、負け犬の遠吠えほど見苦しいものはありませんよ?」 にやり。 ばかにしたような、見下した黒い笑みで言い放った。 うわぁ…。やっぱこいつ悪人面だ・・・・・・。 「ってか、結局聞いてたんじゃん!」 怒る私と、 「てっめぇ・・・先輩になめた口きいてんじゃなねぇぞ!」 どなる先輩。 「逃げるよ」 「はあ?」 問答無用で駆けだす矢吹に手をつかまれて、バタバタ二人で廊下を走る。 後ろで先輩がさけんでいたけど、聞こえない。