下僕お断り!






―四谷月花SIDE―


気まずいまま図書館についた。


ざわつく中、ふたり分の席を確保した私たちは、さっそく勉強会をはじめることに。

恥ずかしくて、まともに顔は見れないけど。

矢吹は全然気に留めてないっぽくて、なんか恥ずかし損な気がした。


「とりあえずやってみて。わかんないとこあったらいって」

「了解っす」

矢吹はそれだけ言うと、自分もカバンからテキストを取り出して広げた。

ん?



「何してんの?」

「なにって、ベンキョー。小テストでしょ?」

当たり前のように言った。
まあ、そうだけど…。