下僕お断り!




「今日は快晴だから、それにあわせてブラウスもペールブルーでいこう!
それに黒のループタイでシャキッと引き締めようかな。
ベルトでシャツインして、そうね、下は短めの小花柄フレアスカートにしよっ。あ、もちろんフリルとレースふんだんに使ってあるやつ!
黒いニーハイでふとももは見せて、ブーツはそのままでいっか。さすがに靴まで買うと高いしね。
あ、髪は下ろそうね?大丈夫、ちゃんととかしてあげるから~。アリスみたいなヘアバンド、ぴったりじゃない~♪
グロスもぬって、ちょっとだけチークもしよぉ。ヘアアレンジとメイクはサービスだから気にしないで~。あとは…編みこみしよっか。髪サラッサラだね、いいなぁ~」



「は、はあ」

私のマシンガントークに押されて、流されるまま着替えて髪を弄られる月花ちゃん。

混乱しているその様子はちょっと可愛かった。

「なんか、スカート短くないすか?」


必死ですそを伸ばそうとする月花ちゃんは、照れているせいもあってさっきより百倍かわいくなった。

「かわいいよ!」

「うわっ」


それなりの服を着ればそこらへんの女の子よりもよっぽど美人なのよ!

磨けば光るっていうか、宝の持ち腐れというかねえ。



「あの、ありがとうございます。服、かわいいですね!これでぎゃふんといわせられると思います!」

どうやら自分じゃなくて服のことだと確信している月花ちゃん。

こういう抜けてるところもなんか見ててかわいくなるな~。
絶対彼氏くんもまいっちゃうよ。